2010年5月6日木曜日

キルケゴール著 田淵義三郎訳「不安の概念」世界の名著51中央公論社

★★★☆☆☆:キリスト教徒でないと分からないのか

前半はアダムとイブの話や原罪をベースに不安が語られます。当然ピンと来ない。私は自分のことを決して高く評価するものではありませんが、むやみに罪深い存在であるなあなどとは考えません。そりゃあ肉も魚も食べるし、褒められるようなことも滅多にしない。いや、むしろロクでもないことばかりしてるかもしれない。でも、だからといってお前は罪深いと言われても困る。仏教なら一切衆生悉有仏性。煩悩を落とせば誰でも悟ることができる。心塵脱落脱落心身。原罪といわれてもねえ。

語られるのはあくまでキリスト教+近代西欧フレームワークでの不安について。ピンと来ないまま読了。

「死に至る病」はかなり好きなんですけどね。

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