2010年7月8日木曜日

竹田青嗣+西研「超解読!はじめてのヘーゲル『精神現象学』」講談社現代新書

★☆☆☆☆☆:全く関心引かれず

残念な本でした。努力と意図は分かりましたが、全くピンと来なかった。だから何だ?って感じ。現代的意義も伝わらず。

自と他がどうしたこうした弁証法だ絶対精神だといわれても、こっちはもうそんなもの空(くう)だと思ってるから、ウソだよ、としか思えない。カントはギリギリの線で踏みとどまってるけど、ヘーゲルは仏教的にはもうダメだと思う。「仏教的に」断罪するのもどうかと思うけど。

キリスト教を背景とした主観客観スキーム、理性観、歴史観を踏まえて始めてヘーゲルがわかるんじゃないかなと愚考するわけですが、それほどの手間を掛けて理解する価値があるかも疑問。

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