2011年4月9日土曜日

自粛ではなく

だいぶ落ち着いて来た自粛圧力。

逆に経済のためには自粛などするなという意見も盛り上がっております。

そう言えば自粛に対応する英語って何だ?と思ってWebの和英辞書サイトで調べてみたんですが、やはり適切な単語はないようで。

わたしも、上手く言えないんですが、当初から「自粛って何か違うな」と思っておりました。

石原さんが「花を見て酒飲んでる場合じゃないと思うよ」とおっしゃったのも分からんでもありませんが、一方で花を見て酒のんで何が悪いとも思いますし。折角の春じゃないか。

暖かい風呂入って暖かいご飯食べて暖かい布団で寝ておいて、神妙な顔をして「自粛せえ」。何を白々しい。というか。

だったら今の恵まれた環境をせいぜい感謝して、ありがたく生きた方がいいだろう、と。

諸行無常。盛者必衰。いつ死ぬかも分からない。それが人生。

明日は我が身。

そういう想像力が大事じゃないかしら、と。

でも・・・

確かに後ろめたいってのはありますね。

電気を付けて、暖かいシャワーを浴びて。

暖かいコーヒーを飲んで。

あー。幸せだ。ありがたいことだったんだ。

しかし・・・

・・・後ろめたいな。

こんなに享受してええんかな。被災地の方は厳しい生活を強いられておられるのに。

この後ろめたさは引きずって行かざるを得ないかな、と。

たまたま、今の自分があるんだ。

たまたま、家族元気で、暖かいメシを揃って食べられるんだ、と。

春になり、子供が小学生になった。進級した。これも、たまたまのことなんだ。

当たり前のことだと思っていたら、実はありがたいことだった。後ろめたいことだった。

そこは忘れてはあかんな、と。

当たり前じゃないんだ、と。実はいろんな人や、いろんな偶然に支えられて生きていたんだ、と。

だとすれば、自粛ではなく、子供が小学生になったことを全力で祝う方が正しいのかな、と。

自粛ではなく、全力で花を愛で、酒をしっかり味わう方が正しいのかな、と。

ありがたく、後ろめたく、生きることが大事じゃないかと思います。

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